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小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
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箱根エリア<仙石原>
箱根ラリック美術館
  箱根寄木とアール・デコ。この二つに関連性があるか、と問われたら戸惑ってしまいます。箱根寄木細工と言うと、おみやげ物の小箱やストラップなどを思い浮かべますよね。対してアール・デコと言われると近代ヨーロッパの美しい装飾のイメージ。二つのアートスタイルを巡るミステリー、検証してみましょう。
  箱根ラリック美術館では開館5周年を記念して企画展「箱根寄木アール・デコ/ラリックに先駆けた和の工芸」を催しています。アール・デコの美しい幾何学模様で構成されたラリック作品と、箱根寄木の工芸品がともに展示されているのですが、それらは共鳴しあうようにしっくりとその場に馴染んでいました。何故なのでしょう。
  キーワードは「箱根物産合資会社」。その会社は、箱根の特産品を各地に広めるために問屋が中心となって興したもの。調査を進め、縁ある方々を当たってみると、なんと設立まもないころの出納帳が発見されました。その中に、当時日本の美術品等の輸出を手がけていた「ウインクレル商会」の名前が。その設立者ヴィンクラーは、パリで「アール・ヌーヴォー」という店を経営する美術商ビングと親しい間柄でした。日本の美術品・工芸品を紹介していたその店にはアーティストが大勢つめかけ、その内の一人にラリックもいたのです。またこの「箱根物産合資会社」、アメリカのセントルイス万博にも商品を出品していました。ラリックもこの万博には自ら船に乗って訪れたとか。「箱根物産合資会社」「ウインクレル商会」「アール・ヌーヴォー」。繋がりが見えてきました。
  箱根寄木はアール・デコの時代から百年ほど遡った江戸時代末期、箱根畑宿で生まれました。その作品が遠く海を渡ったパリの街角で、ある芸術家の目に触れる。箱根の職人さんもラリックも、日常的に使用する品々に美を吹き込む工芸家です。ふたつの美意識が惹かれあい、そこから生まれたスタイルがアール・デコかもしれない。そう思ったらワクワクしませんか。
  この企画展ではラリックのアール・デコ期の作品と共に2008年全国「木のクラフトコンペ」で大賞を獲得した新進気鋭の寄木作家・露木清高氏の作品が展示されています。また常設展示室ではラリック生誕150周年を記念して「箱根ラリック美術館/ジュエリー新コレクション」をご覧いただけます。
  さあ、この謎解きの続きはどうぞご自分の目でお確かめください。










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