<ぷち旅>
小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
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箱根エリア<仙石原>
箱根 武士の里美術館
  城郭を思わせる白壁に瓦屋根の「箱根武士の里美術館」。元館長さんが集められた、古くは室町時代末期からの甲冑、刀剣など武士にまつわる展示品を常時500点以上見学することができます。また、人気のサービスは体験着付コーナー。江戸時代に作られた本物の甲冑を着ることができます。この甲冑の重さはなんと25キロ。他に女性や子供向けの軽い甲冑もあるそうです(武将鎧・二千円、戦闘鎧千五百円)。新撰組の衣装もあります(千円)。欧米の方などは着るとテンションが上がって勝手に周辺を散歩する人も。
  さて、館内を見ていきます。入った所にあったのは小さな大砲。毎年行っているNHK大河ドラマに関連する展示で、今年は坂本龍馬にちなんだ「薩摩藩臼砲」です。体は小さいけれど重さは90kgあり、薩英戦争ではイギリス艦隊に向け火を噴き活躍したそうです。
  展示室に入ると、まず火縄銃や太刀などの武具の展示です。ガラスケースに入っていないものもあり、近くでいろんな角度からまじまじと眺めることができます。ひときわ目を引いたのが日本一の大太刀。全長約2メートル。二人がかりで構え、走ってくる馬の脚を攻撃したとか。
  奥へ進むと、使い込まれた具足が。あの戊辰戦争で実際に使われたものだそうです。他の展示されている鎧たちと比べたら一番新しいものだそうです。その迫力に思わず目が釘付けになりました。
  部屋の中央には刀のつばがズラリ。中でも興味を引いたのは、刀を通す穴に小さな横向きの切れ目がある物。隠れキリシタンが十字架を模した物だそうです。これなら気付かれなかったでしょう。
  武士の絵姿、合戦絵など浮世絵も沢山飾られています。新撰組のコーナーもあり、池田屋切込みの際に使われた鎖胴着や腹当て等の遺品も。他にも印象的だったのは毛むくじゃらの鎧「総熊毛植二枚胴具足」。全身に縫い付けられた熊の毛で敵を威嚇するのでしょうが…なんだかちょっと暖かそうです。
  2階のメインは鎧と能面。それぞれ趣向を凝らした美しい鎧たちがずらりと常時20点展示されています。竹でできたものなど珍しい鎧も。鎧の基礎知識、小話なども多くあり、詳しくなくても楽しめる工夫がされています。
  外から見るとそれほど大きくないのですが、充実の展示物に目を奪われ、時間があっという間に過ぎていきました。この紙面では書きつくせない魅力たっぷりの小さな美術館。是非、戦国武将たちの息吹を感じて下さい。










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