<ぷち旅>
小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
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箱根エリア<入生田>
石垣山一夜城・1
  太閤豊臣秀吉が小田原城を攻める際に本陣として築城された「石垣山一夜城」。国の指定文化財である石垣山一夜城歴史公園へ行ってきました。
  小田急線入生田駅で下車。生命の星地球博物館の前を通り過ぎ、ごうごうと水量豊かに流れる早川に架かった太閤橋を渡ります。西湘バイパスと接するこの橋の向うにはさっそく鮮やかな緑が溢れかえっていました。天気は快晴、どんな景色が待っているのだろうかと、期待に胸が膨らみます。
  橋を越えるとすぐゆるやかな勾配の山道に入りました。幅の広い道路と歩道が整備されており、とても歩きやすい道です。山間部の地形を利用した段々畑を眺めながらのんびりと登っていきます。
  左手に続く山肌は、茂る草の下に人工的な石垣がかいま見えます。山肌と言うより壁面なのでしょうか。途中、まっすぐだった壁面に大きな岩が二つ突き出しているのを見つけました。この岩は安山岩と言う火山岩で、一夜城を築く際にも使われたのだとか。何故この岩だけがこのように飛び出たままなのか不思議です。
  暫くして道路に沿った歩道が終わり、目の前に木と土で作られた階段が現れました。今までの道と比べると少々急勾配ですが、段差も低く登りやすい階段でした。道路が無くなり、左右を背の高い杉の木に囲まれた、平らな道に入って行きます。ぐるりと折り返した地点から先、斜面の所々に大きな長方形の岩が転がっているのを幾つも目にしました。人為的に付けられたのだろう小さな窪みが、一辺の角に並んでいます。これも、石垣山一夜城を築城した時の名残でしょうか。変わり始めた景色が、着実に目的地へ近づいていることを示しているようで気持ちがはやります。
  再び整備された歩道に出ます。箱根ターンパイクをまたぐ姫ノ水橋に来ると、ふと景色が開け、箱根の山々の一部を望むことが出来ました。生命力溢れる青い山に、思わずしばし足を止めて見入ってしましました。
  大きなスダジイの木を過ぎて石垣山農道に入ります。ここから先は下り坂、石垣山一夜城歴史公園まであと少しと言うこともあり、自然と歩くスピードも早まります。残りのおよそ500メートルを高まる気持ちのままに早歩きでグングン進むと、ふと道の向こうに、大きな岩がごろごろと詰まれた斜面が見えて来ました。入生田駅から徒歩で約50分。遂に、石垣山一夜城歴史公園に到着です!
(続く)










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