<ぷち旅>
小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
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足柄上エリア<南足柄>
大雄山最乗寺・後編
 やって来ました、大雄山最乗寺!緑深い山奥に広大な敷地を持つこのお寺は、福井の永平寺や、鶴見の総持寺に次ぐ格式ある曹洞宗のお寺と言われています。仁王門から天狗の小径を進み、漸く辿りついた巨大な三門。はやる気持ちを抑えながらくぐり、石の階段をぐんぐんと登って行きます。左右には道中でも見かけた石碑や石灯籠が、太い根をうねらす木々と調和して神秘的な雰囲気をかもし出していました。左手には水量豊かな川が流れています。岩に茂った苔の緑も美しい小川です。爽やかな空気に疲れも吹き飛び、いよいよ本堂への最後の階段。瑠璃門から入って正面に書院、その左にあるのが本堂。どちらも大きく、壮麗な雰囲気です。この本堂は仏教建築家・伊藤忠太氏の設計だとか。さて、本堂から更に奥、御真殿を目指します。御真殿へ続く結界門の手前に、御供橋。そして、このお寺の下方を囲うように流れる水の湧き所になっている洗心の滝が現れます。正に心が洗われるような絶景に思わず足が止まります。結界門の左右には阿吽像を模したのでしょうか、睨みを利かせる天狗の像が二つ。天狗は、最乗寺の守護神である道了尊者の変化した姿だと言われています。この広大な寺を建立するさいに一人で五百人分の怪力によって工期約1年で完成させてしまったとか。迫力に気おされつつ門をくぐり御真殿、妙覚宝殿へ。道了尊者をご本尊とし、朝晩の祈祷や日中の特別祈祷が行われる修行の場です。総欅作りの外観は、重厚ながらも素朴な優しさを感じました。天狗となった道了尊者は、今もこの寺から人々を見守っているのかもしれません。去り際に遠くホラ貝を吹く音が聞こえ、ドキリとして振り返ります。ここよりも高くにある奥の院からでしょうか。聞きなれぬ音色に、自分がいつもと違う世界に居るような思いがしました。人と山とが調和する、自然をすぐそばに感じられるパワースポット。ぜひご自身で感じてみてください。










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