<ぷち旅>
小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
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足柄上エリア<南足柄>
清左衛門地獄池
 小田原から大雄山線で約20分、「富士フイルム前駅」と、一風変わった名前の駅からのぷち旅スタートです。
 今回の旅の終着点は平成の名水百選に選ばれている「清左衛門地獄池湧水」。三両編成の電車を降りてすぐ、湧水への道のりが示された看板を見つけました。駅名の由来である大きな富士フイルム工場の脇を歩いて行くことを頭に入れて駅を出ます。暖かな風が吹く絶好のお散歩日和です。
 駅を出てすぐに見つけた看板が示す方向へ進みます。ひとつ大きな交差点を渡ると、目の前に大きな川が現れました。金時山から水量豊かに流れる狩川です。そこにかかる大泉河原橋を渡る手前には、緑豊かな河原を背中にした道祖神が。ここから川沿いを春木径・幸せ道というらしいのです。確かに、幅が広い川沿いの道は、広々とした景色を楽しみながら、のんびりと幸せな気持ちで歩けそうです。
 川を過ぎると駅で頭に入れた富士フイルムの工場に沿った道になります。ここからは歩道が狭くなり、すぐ横を車が通るので注意しながら歩きます。
 10分ほど直進した所で、ようやく工場の端に到着。ここは壁沿いに曲がります。もちろんこの曲がり角にも清左衛門地獄池の方向を示す看板がありました。こっちだよと、道を教えてくれるささやきが聞こえてくるようです。
 曲がったのち、再び直進。一般の家屋とお店が交互に並ぶ通りは、平日の昼間のためか静かで、穏やかな気持ちになります。のびのびと歩いて行くと、規則正しく並んでいた電信柱の間に大きな鉄塔が出現。その足元の看板には、池まで残り320メートルとの表示が。あと少しです。
 やや細くなった道の脇には透明な水が流れる水路が。湧水はこの先にあるに違いないと言う気持ちで足もはやります。しばらくすると道の奥に、弁財天を奉る厳島神社の鳥居が見えました。その向こうに見える大きな溜め池…そうです、清左衛門地獄池に到着です!
 清左衛門地獄池の水は澄み切っていて、水の底で鯉たちが緩やかに泳ぐ姿がはっきりと見えました。池の向こうの山の緑や周囲の景色が映り込んだ水面は、正に鏡のよう。見ているだけで心が洗われます。
 その昔、清左衛門という男が水源を探してこの地を訪れたのですが、乗っていた馬と一緒に、地面の深い穴に落ちてしまいました。するとそこから水が湧き出るようになり、それからと言うもの池に向かって「清左衛門」と声をかけると、湧水が勢いを増して返事をしているようだったという伝説が、今もこの池に残っています。試しに何度か、「清左衛門さん」と声をかけてみたのですが、どうやらお出かけのご様子でした。
 清左衛門地獄池の周囲には厳島神社のほか、幸福の滝や、休憩用の東屋、めだかを育てている水路など、癒しスポットがたくさんあります。今日も大満足、気持ちの良いぷち旅でした。
清左エ門地獄










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