<ぷち旅>
小田原 青色申告会 発行 青色NEWS WEB
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南足柄エリア<南足柄>
大雄山の道祖神めぐり 【青色会員探訪】メリーローズガーデン
【大雄山の道祖神めぐり】
 大雄山の駅周辺には、お寺や道祖神が多くあります。駅を出て右手に道を行くと、見えてくるのが龍福寺。お参りしようかと中に入ると、「六福寺めぐり」ののぼり旗が目につきました。この龍福寺は地元の人から「下寺」、すぐ近くの長福寺は「中寺」、今は廃寺となった善福寺は「上寺」と呼ばれ、江戸時代には三ヶ寺あわせて参る「関本三福寺参り」が庶民の間で流行したとか。これにあやかって、近隣の「福」の字のつく三ヶ寺を加えて開設されたのが「南足柄六福寺お寺めぐり」だそうです。後で調べるとスタンプラリーもあったようで、もっと探索しておけばと少し後悔しました。
 今回下調べをしてきたのは道祖神。マップを頼りにいざ探索です。消防小屋の裏手で早速発見。その近く、住宅街へ入っていく細い道沿いに確認。長福寺と向かう道すがらに数体。マップによるとまだまだあるようです。なぜこんなに多いのでしょう。
 道祖神の始祖は旅の守り神・猿田毘古命(さるたひこのみこと)とその妻である天宇受売命(あめのうずめのみこと)だと言われています。猿田毘古命が日本神話の「天孫降臨(てんそんこうりん)」のさいに、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫である邇邇藝命(ににぎのみこと)の道案内を勤めたことが道祖神の由来だそうです。そういえば今まで見てきた道祖神の中には2人の人物が掘り込まれた像がいくつかありました。あれは猿田毘古命と天宇受売命の夫婦神を表していたのでしょう。
 ところで猿田毘古命は特徴的な容姿をしていたそうです。長い鼻、2メートルを超える長身、鏡のように輝く目とホオズキのような赤い肌…天狗の始祖とも言われているそうです。つながりました、天狗と言えば最乗寺の天狗さん。こちらはお寺を建てたときに大活躍した力持ちの僧侶・妙覚道了(みょうかくどうりょう)のことだそうですが、同じ天狗と呼ばれる猿田毘古命をお祀(まつ)りするのは自然な流れではないでしょうか。
 真実はわかりませんが、この地域の方々が今も信心深いのは事実かもしれません。今でも、まだ真新しい「金太郎大明神」が駅の改札前に、駅前交通広場にはゴミの不法投棄防止を祈願する「美護(みまも)り地蔵」が鎮座し、人々の暮らしを見つめていますから。

【青色会員探訪】メリーローズガーデン
 南足柄のとある住宅地に、バラの季節の間だけ開かれる秘密の花園があります。市川さんご夫妻のお宅の庭で開催されるチャリティー・オープンガーデン「メリーローズガーデン」。今年で7回目です。300種類以上のバラに彩られたナチュラルガーデンは、さながら自然風景の美しさを凝縮したような空間。種類によって咲く時期の違うバラが開催期間中たえまなく咲き続け、訪れるたびに違った表情を見せてくれます。マザーズデイという名のバラが咲くころには、母の日の感謝を込めてお母様を連れて訪れる方も。また、お気に入りの品種が咲く時期に合わせて来られる常連さんは「あの子は元気にしている?」とまるで親戚のお子さんに会いに来るように楽しみにされているとか。
 入場料500円、完全予約制で、ドリンクとスイーツがサービスされます。収益は赤十字社を通じて東日本大震災の義援金とされています。チャリティーマーケットも開いており、株分けした苗を500円で販売中。ポットに植わっているので1年程はそのまま育てることも出来るそうです。希少な品種を求めて探しに来る方もいるとか。バラの他にも青果や手作り雑貨も販売。自家製の堆肥と無農薬にこだわった、ご主人の愛情を一杯に受けて育った野菜や果物。公開されている奥様のアトリエにはアクリルペイントによって可愛らしく生まれ変わった傘や長靴、おしゃれな生地のパッチワーク風雑貨など、素敵なものがいっぱい。また奥様の絵筆は雑貨にとどまらず、柱や壁、植木鉢など様々な場所に彩りを添えているので、探し回ってみるのも楽しみのひとつです。
 花が好きな方、ガーデニングが趣味の方、そういう方々との繋がりが何よりも嬉しいと気さくに微笑むご夫妻。咲き誇るバラたちと甘い香りに、何度も訪れたくなるような安らぎのお庭でした。













 

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