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会創立60周年記念事業 会創立60周年記念事業の内容のご案内  
60年を振り返って… 会創立当時の様子と会員推移グラフ、会の歩みを表した年表  
コラム1 前会長の四方山話 前会長・横山幸夫氏が語る昭和25年〜29年  
コラム2 役員さんの四方山話 支部役員・杉山氏、大津氏、岡部氏が語る昭和30年〜51年  
コラム3 役員さんの四方山話 支部役員・小澤氏、廣澤氏が語る昭和52年〜平成元年  
コラム4 役員さんの四方山話 支部役員・石田氏、青木氏、稲村氏、岩田氏が語る平成2年〜18年  


 

 会創立60周年記念事業  
 

▲懸垂幕(青色会館国道1号線壁面)
 会員はもとより、地域の多くの方々の御理解と御協力によって、社団法人小田原青色申告会は創立60周年を迎えることができました。
  この節目にあたり、会員相互の絆を強め、簡素ななかにも会員の皆様や地域の皆様への感謝を最大限に表すため、次のとおり記念事業を行いました。
  なお、2010年11月12日(金)に役員表彰式等の記念式典を開催いたしました。


▲祝60周年記念
 つるし雛
 (松田・岩田元子さん
  寄贈)



○青色NEWSへのコラム掲載

60年の歴史を振り返るコラムを2010年7月号より連載しました。

○懸垂幕
60周年を記念する懸垂幕を青色会館国道一号線側の壁面に掲示しました。

○県西地区二市八町への寄付
地域の皆様へ感謝を表すため、小田原市・南足柄市・中井町・大井町・松田町・山北町・開成町・箱根町・湯河原町・真鶴町へ寄付を行いました。

○県西地区の小学校52校への寄付
日本の未来を担う子供たちのより良い学習環境整備のために、小学校52校へ寄付を行いました。

○会員記念品
全会員の皆様へ感謝を表し、2010年11月に記念品をお届けいたしました。

 
 




 

 60年を振り返って…  
  小田原地方青色申告会の誕生と結成

▲当時の小田原商工会議所


▲青色申告制度創設十周年記念式典
  現在の税制は、申告納税制度を基本としておりますが、それ以前は、明治以来、納税者が税務署から決定された額を納めるという封建的な賦課課税、賦課徴収制度をとっておりました。戦争により都市が焦土と化し、深刻な食糧危機や物不足が続いていた昭和22年4月に、納税者自身が自分の所得や税額などを自分で計算、申告、納税するという民主的な、申告納税制度が取り入れられました。その後、昭和24年5月、コロンビア大学教授カール・S・シャウプ博士団長の日本税制使節団が来朝し、日本税制報告書(シャウプ勧告)が発表され、昭和25年から青色申告制度が創設・実施されました。この頃、家もない仕事もない時代に、豊かな日本を夢見て創業を目指す者が右肩上がりで増えていった時でもありました。昭和25年7月に当小田原においても、早速に動き出し小田原税務署管内青色申告研究会を作り、啓蒙活動の努力をはじめ、昭和25年12月18日、研究会を発展的解消し、新たに、小田原商工会議所において、小田原地方青色申告者会として、正式に発足をいたしました。当日、趣旨に賛同して参集した者は65名でしたが、何分にも青色申告の要件としての複式簿記の記帳技術の未熟さや、税法が難解のため脱落する者も多く、最終的には47名と、少数精鋭の会員が一致団結し、将来の発展を約し、ここに会が誕生いたしました。(時に、会費月額30円でした。)

初代会長   安藤兵治(奈良屋代表)
副会長     飯沼達男(あさひ代表)
理事      小川恵也(一の湯代表)   他11名
監事      青山 収(税務代理士)
  他1名



■会員数推移グラフ





 
 




 

 コラム1 前会長の四方山話 昭和25年〜29年頃のお話  
 

▲第7代会長
  横山幸夫氏
 昭和24年のシャウプ勧告を受けて、小田原地区にも事業者の正しい納税制度に対する動きが盛んになって、昭和25年に青色申告研究会が発足したんです。
  戦前は正確な納税がなされてなく、納税は業界団体が割り振って、誰々は幾らって割り当て納税だったんですよ。
  それを売上や所得に応じてしっかり計算して正しい納税をすることになったんですよ。それがシャウプ勧告なんですけど、そりゃもうみんな大変でしたよ(笑)。
  ウチは酒屋ですから、当時ビールなんて需要が少ない時代で、日本酒か焼酎でしたね。日本酒は樽で量り売りをしてね、焼酎も粗末なカス取り焼酎ってのが売れていましたよ。僕はその頃、横浜の学校に通っていて、横浜からの帰りなんか、汽車がもの凄い混んでね、出入り口の辺りにぶら下がって乗ってましたよ。トンネルに入ると怖くてね(笑)。

▲箱根宮ノ下 奈良屋旅館

  発会当時の事はあまり知らないけど、昭和26年から親父に代わって僕が青色会の活動に参加したんですよね。

  当時は箱根宮ノ下の奈良屋の安藤さんが会長で、役員会が開かれると、泊まりがけでね、料理をご馳走になったり、檜風呂に入れてくれたりして、まぁとても気を遣ってくださって、皆親切に育てて戴いたって言う思い出が強いですね。僕が入会してしばらくすると東華軒の飯沼さんが2代目の会長になられて、その後10周年の記念行事が開催されました。その頃から会が大きく育ち始めたんですね。

 
 




 

 コラム2 役員さんの四方山話 昭和30年〜51年頃のお話  
 

▲小田原中央支部
  杉山潤一氏


▲小田原城南支部
  大津 洪氏


▲足柄支部
  岡部歳夫氏

▲湯河原 複式簿記学校


▲大盛況の歌謡ショー


▲申告指導員のバッジ。
コンサルタントという表記がされている。
(杉山氏所有)
 昔はね、職員が少なかったから、会員勧誘も記帳指導もしていたんだよね。担当の役員が確定申告書を確認して、確認シールを貼ったんですよ。税務署で指導員の研修を受けてね、専門家みたいなバッジを貰って(右下写真)。小田原税務署内に青色申告の指導コーナーを作ってね。ボランティアで指導したりして、結構大変だったんですね。
  昭和39年頃、会員が千人を突破するって時はね、やっと立派な会になるぞって、みんな大喜びでしたね。
  その頃から会員研修旅行が始まってね。今では当たり前のようだけど、当時大勢で旅行するなんて珍しくてね。昭和49年の京都旅行なんかはバスを20台も連ねてね。大勢で旅行するのが楽しくてね、しかも安くて、大人気でしたよ。途中のドライブインに人を置いて来たりしたこともありましたけどね。
  昭和45年には会創立20周年を記念して三沢あけみショーを開催して、二回公演で2500人も集まって、そりゃ大興奮でしたね。昭和の好景気と青色申告会の成長が揃ってね。楽しかったですね。
  その頃は、役員と職員が一丸となっていてね、青色申告会を育てようって気概が皆に溢れていましたね。昭和48年からコンピュータ会計処理が全国にさきがけてスタートして、まだコンピュータの信頼度が弱くてね。各地で説明会を開いて、300事業所の利用を目標としました。なにかと右肩上がりの良い時代でしたね。

 
 




 

 コラム3 役員さんの四方山話 昭和52年〜平成元年頃のお話  
 

▲湯河原支部
  小澤輝男氏


▲橘支部
  廣澤 卓氏
 以前は「青色青い翼の会」なんて言ってねぇ、青年部の前身の事なんだけど一時的にそう呼んでいたんですね。準備委員会を経て昭和55年に青年部が設立して、初代の青年部長は今の会長の澤村さん。副部長が今の副会長の志村さんでしたね。
  僕らは当時、親や知り合いが青色の役員さんで、勉強になるからって青年部へ入りました。チャリティーゴルフなんて大人びた事をやってみて、楽しかったですよ。
  青年部が出来た55年はちょうど会創立30周年で、担当した記念講演会で、当時、人気絶好調だった竹村健一さんがゲストでした。急に「演台どかせ」って言われて、青年部員が慌ててどかしました。すると竹村さん、椅子に座ってパイプをおもむろに咥えて、ハンドマイクで話し出したんですよ。度胸があるというか、世の中には凄い人がいるもんだって、強い印象で残っています。
  昭和57年には、第一回「小学生・税の書道展」が開催されて、今のような凄い公益事業に育つなんて、誰も想像だにしなかったですよ。
  会員座談会や会員事業訪問など、青色の職員と一緒になって、会場設営したり、会員宅の道案内をしたり、汗を流したものです。今では全部職員さんがやってますけど、当時は会員が活動の中心を担っていたんですよね。
  正会員が5千人を超えて、これから一層会が発展して行くんだなあと実感できた頃でしたね。

 
 




 

 コラム4 役員さんの四方山話 平成2年〜平成18年頃のお話  
 

▲山北支部
  石田良一氏


▲小田原城北支部
  稲村 晃氏



▲真鶴支部
  青木智子氏


▲足柄上支部
  岩田邦司氏

 平成に入ってからは「社団法人化」も進んで、色んな新しいルール(定款・規程等)が整備されて、組織も変更したりして「大きな変化」がありましたね。
  平成10年の会員2万人委員会が設置された頃は役員も職員も緊張していて、50周年事業も控えていたし。
  職員に会員2万人達成の特命を受けた7人の侍(笑)即ち推進課が誕生。夜の8時頃に役員の家を尋ねて、「事業者を紹介して下さい」って、職員も役員もみんな必死でしたね。
  最初は2万人なんて無理だって言っていたけど、達成した時はそりゃ嬉しかった。みんなで手を取り合って喜びました。
  平成に入ってから50周年までの10年間が本当に活気があって楽しかったですよ。
  職員数もグループ全体で百人を超え、社団法人化もして、立派な会館も取得できて、正に日本一の青色申告会だって、胸を張ることができました。
  それもこれも、あの時の頑張りがあったからこそで、それが、今の青色申告会を支えているって言っても過言じゃないですね。
  今じゃいい歳かも知れませんが、青色申告会の様々な活動を通して、60の手習いとして、色々勉強させて戴いて、人間的にも随分成長させて貰ったと思っています。青色には何か「目に見えない付加価値」が沢山あるんだと思います。
  青色も60歳。還暦という節目の年。これからの10年が大切になると思います。こんな話をさせて戴いて、何か、また勇気が湧いてきたようですね。

 
 




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