コンサルタントSSO(Strategy Secretary’s Office)湯川/湯川義雄/経営革新
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【マーケティングイノベーション(経営革新のお話)】
今日はコンサルタントの湯川さんから、マーケティングイノベーション、経営革新についてお話いただきます。
湯川さんは、1部上場企業在籍時代に、日本制の小型のハードディスクを米国に輸出するということがほとんどなかった時代、シリコンバレーに赴き、米国大手メーカーとの受注に成功し、日本からの輸出の道を切り拓きました。
また再度、シリコンバレーに赴き、今度はディスク単体ではなく、複数のディスクを組合せ、単体ディスクが1台故障しても、システムがダウンしない特徴をもつディスクシステムの出荷台数を数十倍にしたご経験を持つという、技術者でありながら敏腕マーケターです。
やさしい、web版創業体験談(特別編)
こんにちは湯川です。
マーケティングイノベーション(経営変革)について話します。
■環境変化について
最近ほとんどの業界は、次の3つの環境変化により競争条件が根本的に変わってきました。
①インターネット
皆さんよくご存知の3つですが、まず最初はインターネット。
インターネットにより情報が無料で、豊富に、そしてどこでも入手できるようになりました。
皆さんもパソコンやスマホから世界中の色々な情報やノウハウを入手していると思います。
②携帯端末やネットワーク
2つ目は、ネットワークが世界中に繋がっています。
いつでも、どこでも繋がっている状況であるということです。
英語になっていれば世界の50億近くの人に知らせることができます。

③クラウドコンピューティング
3つ目は、ちょっと複雑かもしれませんがクラウドコンピューティングです。
これはよく雲の画で表されていますが、専門家がいまして無限のコンピューター能力やストレージ(記憶装置)、たくさんの高度なツールやアプリケーションを誰にでも安価に、しかも利用時払いで使える仕組みを作ってくれたことです。
この3つが大きく競争条件を変えてくれる元なのです。
例えば、今まではビジネスを行うには、企画する人、開発する人、購買をする人、それから製造する人、検査をする人、それからマーケティングをする人、販売をする人等、専門家が何人も必要でした。
今では、クラウドを利用することによって1人でやってしまうことができるのです。
一般に設計する人は、販売することが苦手ですが、ホームページを英語で作っておけば、良い製品であれば口コミで伝わっていきます。しかも世界中に。
大手企業でもなくて、ビジネスをはじめて発展をさせることが非常に簡単になったということです。
フリーランス(個人事業主等)の方々には、非常に大きなチャンスが訪れている。
まさに変革のときであるというご認識、ご理解をしていただきたい、ということが伝えたいひとつであります。
■技術的ポイント
伝えたいことのもうひとつは、技術的なポイントですがこちらも3点あります。
①クラウドによるビッグ・データ分析
②IoT(Internet of Things/インターネット オブ シングス)
③インダストリー4.0(第4の産業革命)
①クラウドによるビッグ・データ分析
最初のクラウドによるビッグデータの分析は先ほども述べました、雲の中に専門家が色んなものを用意して必要な分だけ払って使えるという、うまい仕組みを作ってくれました。
これによりまして、今まで大量のビッグデータを持っていましたが使い切れなくて、どんどん捨てていたのを一旦保持をしまして、整理分析、そしてデータの傾向を掴む事で、マーケティングに利用できるようになりました。
例えば、農業でこれを利用すると、今まで色んなデータやノウハウは農家の方の頭の中やメモの中にあったんですがそれをたくさん取り寄せて、整理、分析ができるようになりました。
これにより、美味しくて多くの生産が出来た情報を共有することができ、それをやることでまた美味しくて収穫量の多い生産が出来るようになります。
②IoT(Internet of Things/インターネット オブ シングス)
次は、IoTインターネットオブシングスです。
シングスというのは、ものとものということです。
今までは、インターネットは人と人が繋がっているインターネットオブピープルと呼ばれていました。
このピープルの代わりに、ものとものがインターネットで接続される形です。
例えば、ハウス栽培を例にとります。
ハウスのあちこちに温度計、湿度計、照度計などを置きましてその時々のデータを、インターネットでコンピューターの方に送ります。
コンピューターはクラウドから得たノウハウによってその時の生育に最適な温度、湿度、照度を理解して各状態が最適になるように、温度はボイラー、湿度は散水機、照度は照明器の制御装置にデータを送って最適値が得られるように制御します。
これで、更にすばらしい量だったり、更に美味しい味が期待できる。
これが、インターネットオブシングスです。
③インダストリー4.0(第4の産業革命)
3つ目は、インダストリー4.0(第4の産業革命)です。
これは、ドイツが2011年頃からはじめているものです。
元々、インダストリー1.0とは、ジェムス・ワットが蒸気機関などが起こした産業革命でその後、インダストリー2.0、3.0、で、今4.0が登場しました。
内容的には先ほどのクラウドや、それからクラウドとIoTの技術を融合したもの、それを、インダストリー全体に適用させ頭が良くて、効率が良く、省エネもしてくれるインダストリーを目指しているものです。
例えば、ロボットを使った生産ラインで、今まではロボットが与えられていた指示にしたがってラインに流れてきた部品を組み立てていましたが、インダストリー4.0(第4の産業革命)は、部品にも情報が与えられていて双方が会話をします。
もし間違ったものがきていると、ロボットが違うと認識し組み立てをせずにパスをします。ですから間違った組み立てはないのです。
更に、ロボットが選択できるということで色々な品種を、ひとつのラインで組み立てられます。
したがって、今のお客さんの色んな要求に応えることができるすぐれものです。
今後は、AI(人工知能)やロボットの更なる活用が期待されています。
いまや、過去の産業革命に匹敵する大変革が起きています。
これから創業なさる皆様が、何かインスパイアー(ひらめき)されたとするならば、私が希望したところです。
どうもありがとうございました。
編集後記
・・・・・・個人事業者の商機(表現次第で世界がマーケット)
当初、問題の発掘・製品開発から製造販売・最後のお客様のご満足にいたるまでの「全体最適」をテーマにお話をお願いしました。結果、国際的な一段高い視点から、ビジネスの現状やありかたをお話いただけました。テクノロジーの発展・結合等により、多様でファジーな要望にお応えできる舞台が用意され、あたかも市場が「世界を豊かで幸せにする皆様の登場」を待っているかのようにも感じるお話でした。